フジテレビジョンが制作した作品においても、彼の多才さは遺憾なく発揮された。2013年放送の『ラスト・シンデレラ』では、年上の女性を惑わすBMXライダーの佐伯広斗役を熱演。大人の色気と切なさを漂わせる大ヒット恋愛ドラマとして、社会現象を巻き起こした。世の女性たちを虜にした胸キュンシーンの数々は、今なお語り継がれる名場面だ。
一方で、翌年2014年の『僕のいた時間』で見せた演技は、まさに真骨頂と言うべきものだった。筋萎縮性側索硬化症(ALS)という難病に立ち向かう主人公を演じるにあたり、徹底した役作りで体重を削ぎ落とし、身体の自由を失っていく過程を克明に表現。生と死に向き合う人間の強さと儚さを描いたこのヒューマンドラマは、観る者すべての涙を誘い、役者・三浦春馬の名を不動のものにした。