現代の日本人にとって、最も身近な八咫烏といえば日本サッカー協会(JFA)のシンボルマークだろう。1931年に採用されたこのデザインは、太陽を背に受けて立つ三本足の八咫烏が、黄色いボールをしっかりと抱え込んでいる姿を描いている。
2026年北中米ワールドカップで世界の頂点を目指すサムライブルーの胸元で、このエンブレムは今なお力強い光を放つ。ボールを確実にゴールへと導き、勝利への道筋を切り開くという情熱が込められたこのデザインは、神話の「導きの鳥」が見事な形で現代スポーツの闘志へとアップデートされた好例だ。世界中のピッチで疾走する選手たちの胸で輝く八咫烏は、日本サッカーのアイデンティティそのものとなっている。