セミファイナルで観客の度肝を抜いたのは、フェザー級ワンマッチでの衝撃的な速攻劇だ。
ゴングと同時に中央へ躍り出た両者。互いにジャブの探り合いを見せるかと思われた開始18秒、右フックの交差から鋭い左ハイキックが閃光のように相手のテンプルを捉えた。倒れ込む相手に一切の無駄のないパウンドを打ち込み、主審が速やかに抱きかかえるようにストップを介入させた。
圧巻の一撃必殺。会場を訪れた海外プロモーター陣も立ち上がって拍手を送るほどの鮮やかなフィニッシュであり、この1勝によって彼は世界タイトル戦線への名乗りを上げる決定的な証拠を手にした。