有権者の約半数が女性であるにもかかわらず、なぜ議席に反映されないのか。取材現場から見えてくるのは、根深い3つのハードルです。
第1の壁は「現職優先と世襲の強固なネットワーク」です。小選挙区の公認権を持つ地方組織や後援会幹部は年配男性が多数を占め、地盤・看板・鞄(資金)を引き継ぐ世襲候補や男性現職が優遇されやすい力学が働きます。
第2の壁は「旧態依然とした政治活動スタイルと育児・介護の両立困難」です。早朝の駅頭演説から深夜の会合、週末の冠婚葬祭巡りといった拘束時間の長さは、家事や育児の負担が偏りがちな女性にとって極めて高い参入障壁となります。
第3の壁は「ハラスメントと激しいバッシング」です。有権者や同僚議員からの「票ハラ(票を盾にしたハラスメント)」に加え、SNS上での容姿や私生活に対する中傷など、女性政治家が受ける精神的負荷は男性議員とは異なる過酷さを持っています。