ショッピングモールの規模を比較する際、ネット上で頻繁に混同されるのが「延床面積」と「店舗面積(商業施設面積・GLA)」の違いです。
「日本一大きいモール」としてネット上で紹介される記事の中には、立体駐車場やバックヤード、通路などを含んだ「延床面積」の数字と、実際に店舗として営業している「店舗面積」を混同しているケースが散見されます。例えば、延床面積では40万㎡を超えていても、店舗面積ベースでは10万㎡前後となる施設も少なくありません。歩いて買い物を楽しめる純粋な広さを測る指標は「店舗面積(GLA)」であることを把握しておく必要があります。
また、「広ければ広いほど良いモールである」という認識も実態とは異なります。空間心理学の観点では、選択肢が多すぎると意思決定が困難になる「決定回避の法則(選択のパラドックス)」が働き、結果として施設内を漫然と歩き回るだけで疲弊してしまうリスクが高まります。