人間の血管の長さをすべて一列に並べると、成人で約10万キロメートルに及ぶと推計されています。赤道の全周が約4万キロメートルであることを考えると、実に地球を2周半する壮大なスケールです。
この数値の計算根拠となっているのが、全身にくまなく張り巡らされた微細な毛細血管の存在です。人体を構成する約37兆個もの細胞は、毛細血管から0.02ミリメートル以内の距離に位置しており、いかなる細胞も直接栄養を受け取れるように設計されています。目に見える太い血管だけでなく、顕微鏡でしか捉えられない極微のルートを積算することで、この天文学的な数字が導き出されます。