徹底された情報管理。それもそのはず、石川はかねてより家族のプライバシーを守ることを最優先にしてきた。SNSが普及し、個人の私生活が瞬時に拡散される現代において、この日のセレモニーはスマートフォンの持ち込みすら制限される徹底ぶりだったという。招待客は、両親とごく一部の親しい友人、そして長年彼を支えてきたスタッフのみ。わずか数十人の温かい目に見守られながら、二人は指輪を交換した。
式の中で、石川は自らマイクを握り、妻への手紙を読み上げた。そこには、アメリカツアーでの苦悩、度重なるケガとの闘い、そしてシード権争いのプレッシャーの中で、常に変わらず隣で微笑んでいてくれた妻への、飾らない言葉がつづられていた。出席者の一人は「遼くんの涙をあんなに近くで見たのは初めてだった。本当に奥さんを大切に思っているのが伝わってきた」と語る。