麒麟の歴史を語るうえで避けて通れないのが、2007年に田村さんが発表した自叙伝『ホームレス中学生』の大ヒットです。公園での段ボール生活など壮絶な少年時代をユーモラスに描いた同作は、発行部数220万部を超える社会現象となりました。
この大ブレイクにより、田村さんには約2億円とも言われる巨額の印税が入り、メディアの注目は一気に田村さん個人へと集中。テレビ出演やCM契約が殺到する一方で、相方の川島さんは「じゃない方芸人」として扱われる過酷なコンビ格差を経験することになります。
しかし、田村さんは印税の多くを家族への家購入や税金、お世話になった人々への還元に使い、その後ブームは徐々に沈静化。一方で川島さんは、この悔しさをバネに大喜利力や語彙力、司会進行のスキルを地道に磨き上げ、後の大逆転劇へと繋がる土台を作っていきました。