観光客が集中する展望デッキは定番だが、地元民が密かに足を運ぶポイントは少し異なる。堤防を西へ数百メートル歩いたテトラポッドの切れ目。そこは人影が途切れ、波の静寂と砂紋のうねりだけが眼前に広がる特等席だ。
撮影のコツは、ローアングル。三脚を可能な限り低く据え、砂紋の溝に残る水たまりに夕空を映し込ませる。広角レンズ(16mm〜24mm)で手前の砂のテクスチャを強調するのも良いが、中望遠レンズ(70mm〜200mm)で遠くの干潟と夕日を圧縮すると、まるで異世界のような密度感のある一枚に仕上がる。足元を取られぬよう、泥に沈まない締まった砂地を選ぶのがプロの立ち回りだ。