ここ数年、日本の伝統食材やハーブに対する評価は、国内にとどまらずグローバルな視点からも一変している。農林水産省が推進する地域食材活用アクションや食文化の継承プロジェクトにおいても、古来より日本人の健康を支えてきた紫蘇の栽培と利用価値が見直されているのだ。
こうした流れを受け、食品・飲料業界も一斉に赤紫蘇に着目し始めた。大手飲料メーカーによるクラフトボタニカルドリンクの開発や、都内の高級バーや有名レストランにおけるミクソロジスト(カクテル職人)たちの手による「赤紫蘇ノンアルコールカクテル(モクテル)」の提供など、かつてのおばあちゃんの味というイメージを覆す洗練されたプレミアム飲料としての地位を確立しつつある。
環境への配慮や地産地消の観点からも、日本独自のハーブである赤紫蘇はサステナブルな健康素材として極めて高い潜在能力を秘めている。家庭の手作りからスタートしたこの文化が、今や最新のフードトレンドとして大きな進化を遂げているのだ。