彼の役者としての唯一無二の凄みは、どこから湧き出てくるのか。その根底には、長年ともに歩んできたパートナーである石野卓球との深い絆、そしてテクノバンド「電気グルーヴ」としての長いキャリアが存在する。
音楽という自由奔放かつストイックな世界でステージに立ち続けてきた経験は、フレームの中での身体感覚や間の取り方に色濃く反映されている。ステージ上で観客の呼吸をコントロールするように、カメラの前でも一瞬の沈黙や視線の動きだけで空気を支配する。音楽家としてのグルーヴ感と俳優としての圧倒的存在感が奇跡的な融合を果たしているからこそ、彼の演じるキャラクターは生き生きとした躍動感を帯びるのだ。