航空会社を選ぶ上で最も気になるのが、これまでの事故記録です。結論から言うと、ピーチ航空の事故歴において、創業から現在に至るまで乗客や乗組員に死傷者が出た墜落事故や機体破損事故は一度も発生していません。
一方で、過去に国の運輸安全委員会によって「重大インシデント(事故につながるおそれがあった事態)」として調査対象となった事象は存在します。代表的な事例としては、2014年4月の那覇発石垣行き機における異常接近事象が挙げられます。石垣空港への着陸進入中、機長が高度計の指示を見誤り、海面近くまで降下したことで地上接近警報(GPWS)が作動し、急上昇して着陸をやり直しました。
また、ピーチ航空の緊急着陸や過去のトラブル事例をまとめると、飛行中にエンジン関連の計器警告ランプが点灯したことによる予防的な目的地変更や、滑走路手前での待機指示の聞き違いといった事象が記録されています。これらは航空業界全体において標準的なフェイルセーフ(安全確保のための手順)に従って処理されており、いずれも人的被害を出すことなく着陸しています。同社はこれらの事象を受けるたび、運航手順の見直しと再教育を徹底して安全体制を強化してきました。