SNSや動画プラットフォームでは、パンダの行動を取り上げた投稿に「中に小さいおじさんが入っている」「背中にファスナーが見えた気がする」といったコメントが後を絶ちません。こうしたパンダの中の人疑惑が定期的にバズを生む背景には、他の四足歩行動物には見られない際立った3つの視覚的特徴があります。
第1に、背中を丸めた脱力感あふれる座り姿です。多くの哺乳類は食事中も伏せの姿勢をとるか、四肢を踏ん張って警戒を怠りません。しかしパンダは、まるでリビングのソファでくつろぎながらテレビを見ているかのように、でっぷりとした腹部を投げ出し、両足を前に投げ出して竹を頬張ります。この無防備かつ怠惰に見える姿勢が、人間の日常風景と重なるのです。
第2に、前足(手)を器用に使って物を扱う動作です。笹の葉を指先で器用に束ねたり、不要な皮を前歯と手を使ってリズミカルに剥いたりと、一連の手さばきは熟練の職人を思わせます。
そして第3に、毛皮のたるみとシワが挙げられます。体をひねった際や座り込んだ瞬間に、首の後ろや背中の皮膚が波打つように寄り、これが遠目には「サイズの合っていない着ぐるみのシワ」に見えてしまうことが、都市伝説的な噂を加速させる要因となっています。