「パンチくん」の根底に流れているのは、稀代の漫画家であるモンキー・パンチ先生が確立したスタイリッシュな美学だ。元々は少年漫画の枠組みを超えた洒脱なユーモアと、大人の危険な香りが漂うハードボイルドな世界観の融合が生み出した至高のキャラクターであった。
金字塔として君臨する『ルパン三世』の遺伝子は、時代が変わっても色あせることはない。スリル満点の盗み、軽妙なセリフ回し、そして時に魅せる哀愁。そうした要素をギュッと凝縮したシンボルこそがパンチくんの真体であり、彼が残した功績は日本のクリエイティブ史において極めて大きい。