製造元である興和株式会社が発表した生産終了の決定は、多くの医療関係者に激震を与えた。その根底にある主な要因は、原薬調達の長期的な難航と、製造ラインの維持コスト増加にある。医薬品の安全供給を監視する独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)や厚生労働省への報告プロセスを通じ、採算性の悪化と安定供給の継続が困難になった実情が浮き彫りとなった。
近年の製薬産業においては、薬価改定の影響や海外からの原材料輸入価格の高騰が経営を直接圧迫している。長年定着していた定番薬であっても、採算割れや設備の老朽化に直面すれば、撤退を余儀なくされるケースが増加しているのだ。