店舗の暖簾をくぐった客を待ち受けるのは、巧妙に計算された交渉術だ。GoogleマップやYahoo!知恵袋に寄せられた膨大な投稿を分析すると、査定現場で繰り返される典型的なパターンが見えてくる。
「最初に提示された額は、希望額のわずか10分の1だった。理由をつけて断ろうとすると、『本部と交渉する』とバックヤードに消え、少しずつ金額を上げてくる」。実際にブランドバッグを売却しようとした50代女性は、こう証言する。
この「二重査定」とも呼べる手法こそが、利用者に騙されたと感じさせる最大の要因だ。最初に極端に低い金額を提示し、客が難色を示した段階で「特別に上乗せした」ように見せかける。これにより、実際には相場以下の安値であるにもかかわらず、客に「得をした」と錯覚させて契約を結ばせる。知識を持たない高齢者や急ぎで現金化したい人々が、この巧みな話術の標的となりやすい。