K-1を主催する運営組織から下された処分は、ファイトマネーの全額没収と無期限出場停止。メディアやファンからの集中砲火を浴び、彼は一夜にして「格闘技界最大の悪役」の烙印を押された。街を歩けば心ない言葉を投げかけられ、練習場所すら失う日々。だが、彼は逃げなかった。
自らの浅はかさと向き合いながら、総合格闘技のアスリートとしてゼロから肉体を作り直す道を選んだ。柔道で培った強靭な足腰と、圧倒的な打撃センス。世間からの猛烈な拒絶反応を全身で受け止めながら、彼は再びリングへと這い上がるためのトレーニングを静かに再開した。