東京都内屈指の超高級住宅街として知られる東京都渋谷区松濤一丁目。財界人や著名人の豪邸が立ち並ぶ一角に、ひときわ異彩を放つ要塞のような建物が存在します。これが世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の日本本部です。
そもそもなぜ、教団本部は松濤という超一等地に構えられたのでしょうか。その原点は1960年代に遡ります。日本宣教の足がかりを築いた教団初期、近隣に邸宅を構えていた大物政治家・岸信介元首相との人脈や、旧中曽根派幹部らとの関係性が深く関与していたと指摘されています。1964年に宗教法人認証を受けた後、教団は政治的中枢である永田町にも近いこの松濤の地を本部拠点に定め、信者からの資金を投じて土地・建物を拡張していきました。
2026年現在の日本本部周辺は、依然として物々しい空気に包まれています。建物の周囲には複数の監視カメラが増設され、警察の警備車両が定期巡回を継続。かつてのように信者が大挙して出入りする姿は鳴りを潜めたものの、解散命令請求に対する弁護団との打ち合わせや、全国の拠点に向けたオンライン配信を行う中枢拠点として稼働を続けています。