市場の過熱に伴い、ヴィンテージヘルメットの価格高騰はとどまる所を知らない。特に、かつて老舗メーカーとして知られ、すでに生産を終了している「立花(タチバナ)」製の当時の純正品は、コレクターの間で「金字塔」として崇められている。
「デッドストックや状態の良い当時の三つボタンモデルになれば、30万円から50万円以上の値がつくケースも珍しくありません」。そう明かすのは、中古バイク用品の鑑定を手がける専門家だ。当時数千円から数万円程度で購入できた製品が、現在では高級プレミアムギアとして取引されている。復刻版やサードパーティ製のレプリカも市場に数多く出回っているが、「当時の空気感」を纏ったオリジナルパーツへの執着が、オークションの入札合戦を加熱させ続けている。