2026年の現在、大学を取り囲む社会環境は急速に変化している。大学のグローバル化やコンプライアンスの重視に伴い、大学管理のあり方も従来とは比較にならないほど厳格化された。こうした時代の流れの中で、京都大学総長をはじめとする大学執行部は、警察権力の介入と学生の自治の狭間で極めて難しい舵取りを迫られている。
近年では、捜索のたびに学生側がスマートフォンで現場の警察官を撮影し、ライブ配信を通じて警察の対応を可視化・批判する新たな抵抗策も見られるようになった。大学側としても、敷地内での暴力的なトラブルを避けるために警察との連携を一切絶つことはできず、かといって学生との対話のパイプを完全に切ることもできない。歴史的な自治の思想と現代の安全管理要求との板挟みの中で、試行錯誤が続いている。