彼女の才能の原点はどこにあるのか。南果歩は桐朋学園短期大学演劇専攻に進学し、本格的に演技の基礎を学んだ。在学中、巨匠・小栗康平監督に見出され、映画『伽倻子のために』のヒロイン役に大抜擢。これが彼女の華々しいデビュー作となった。
在日コリアンの少女・伽倻子という難役を見事に演じ切った彼女は、デビュー直後から高い評価を獲得。繊細で深みのある表現力は、まさに彼女自身が持つバックボーンや情熱と深く結びついていた。若き日に築いた演技の基礎が、後に多様なヒューマンドラマで人々を魅了する大女優としての礎となったのだ。