いくら鍋の中で牡蠣を煮込んでも、食べる前の段階でウイルスが口に入ってしまっては意味がない。都内の消化器内科医は「患者の多くが『鍋でしっかり加熱した』と口を揃えるが、問診を進めるとトングや箸の使い回し、手洗いの不備による二次汚染が原因であることが非常に多い」と指摘する。
生牡蠣に触れた箸やトングでそのまま取り分けたり、野菜を触ったりすると、付着したウイルスがそのまま完成した料理や口元へ移動する。感染症予防の観点から言えば、生の食材を扱う「調理用のお箸・トング」と「食べるための取箸」は厳密に分けなければならない。また、調理前後の手洗いはアルコール消毒だけでなく、石鹸による流水洗いが鉄則だ。