木枯らし一号と認定されるためには、気象庁が定めた極めて厳格な基準を満たさなければならない。対象となるエリアは実は「東京地方」と「近畿地方」の2つの地域のみだ。共通する主要条件は、期間が10月半ばの「秋分」から11月30日の「ディセンバー」前夜までであること、そして最大風速が概ね8メートル以上(近畿は8メートル以上)の西北西から北北東の風が吹くことである。
さらに重要なのが気圧配置だ。日本付近が西高東低の冬型気圧配置になり、強い西風または北風が吹きつけることが不可欠とされる。東京と近畿で微妙に風速基準や期間設定の文言が異なる点は、地域の地理的特性や気候風土を考慮した結果だ。この厳密な条件が揃って初めて、正式な「第一号」としての記録が歴史に刻まれることになる。