都内の大学病院で救急救命医として働く男性は、ここ数年の劇的な変化に危機感を募らせている。運ばれてくるのは、一様に顔色を失い、激しい動悸と手の震えを訴える若者たちだ。彼らの多くは、試験前や仕事の締め切り前に「気合を入れるため」と称し、短時間に複数缶のエナジードリンクを流し込んでいた。
「かつて救急搬送されるカフェイン中毒といえば、市販の錠剤を大量摂取したケースがほとんどでした。しかし現在は、コンビニで手軽に買えるドリンクの過剰摂取が圧倒的です」と医師は語る。水代わりに飲む。喉が渇いたからと一気飲みする。そうした無防備な行動が、命に関わる不整脈を引き起こすトリガーになっている。