厄介者の烙印を押されてきたクラゲだが、アジアの食文化との融合がその価値を一変させた。特に中国や東南アジア、日本においては、クラゲは古くから珍味として親しまれてきた歴史がある。
水産業界では今、キャノンボールクラゲを「ブルーゴールド(青い金)」と呼ぶ声すら上がり始めている。塩とミョウバンで脱水処理された肉厚な傘は、サラダや和え物として高値で取引される。従来型の沿岸漁業が魚種減少に悩まされる中、クラゲ漁への切り替えによって年間数百万ドル規模の輸出収入を得る地域も現れた。害物駆除と経済利益を共存させる、まさに逆転の発想と言える。