西田敏行さんの功績を語る上で欠かせないのが、映画史に残る金字塔『釣りバカ日誌』シリーズだ。万年平社員でありながら釣りを愛してやまない「ハマちゃん」こと浜崎伝助役は、西田さんの人柄そのものが滲み出るハマリ役となった。そして、社長であり釣りの弟子でもある「スーさん」こと鈴木一之助を演じた故・三國連太郎さんとの掛け合いは、まさに日本のコメディ映画の最高峰と言える。
二人がスクリーン上で見せた息の合ったコメディセンスと、立場を超えた友情の描写は、世代を超えて日本中の人々を笑顔にし続けた。三國連太郎さんという偉大な先輩俳優との深い絆は、西田さんの演技論や作品に対する情熱をより一層深いものへと昇華させたに違いない。