近年の代表作として外せないのが、フジテレビの月9枠で大ヒットを記録した『監察医 朝顔』だ。主人公の法医学者・朝顔を演じた上野樹里の父親役として、ベテラン刑事の万平を力演。東日本大震災で妻子を失った深い悲しみを胸に秘めながらも、娘や孫を優しく見守る姿は、多くの視聴者の涙を誘った。
上野樹里との掛け合いは極めて自然体で、まるで本当の親子がそこに生きているかのような錯覚さえ覚えるほどだった。悲劇を乗り越えて懸命に生きる家族の日常を描いたこの深いヒューマンドラマは、彼の繊細な感情表現があったからこそ、視聴者の心に深く刺さる名作となり得たのだ。