物語の核をなすのは、生と死、そして太古の記憶が交差する緻密な世界観だ。本作は濃密なダークファンタジーの要素を軸に置く。暗く深い樹海に隠された古代遺跡、人間と異形のものたちが織りなす愛憎劇。そこに、疾走感あふれるスペクタクルなアドベンチャーの躍動感が組み合わさる。
観客は単に画面を鑑賞するのではない。まるで鬱蒼とした密林の湿度や、立ち込める霧の冷気まで肌で感じるかのような感覚に襲われるはずだ。物語の展開に合わせて刻一刻と変化する世界像は、従来のファンタジー映画が到達し得なかった未踏の領域を描き出している。