麻布十番商店街のメインストリートに堂々と店を構える「三幸園」は、昭和45年(1970年)の創業以来、街の移り変わりを見守り続けてきた老舗です。近隣に高級モダン焼肉や会員制肉割烹が次々と誕生するなかでも、同店が不動の地位を保ち続けている背景には、時代に流されない確固たる味へのこだわりがあります。
著名なタレントや映画監督、スポーツ選手らがメディアや自著で「港区で焼肉といえば三幸園」「どんなに高級な肉を食べ歩いても、最後はここのタレとカルビに戻ってくる」と公言するケースは枚挙にいとまがありません。関係者や常連客への取材から浮かび上がる魅力の本質は、以下の3点に集約されます。
- 門外不出の「秘伝ダレ」が生む唯一無二の中毒性:肉の脂の甘みを引き立てる濃厚かつキレのあるもみダレとつけダレは、創業から継ぎ足し守られてきた伝統の味。ひと口食べれば白米をかき込みたくなる計算し尽くされた調合です。
- 熟練の目利きによる確かな肉質:過度なサシだけに頼らず、赤身の旨味と脂のバランスが取れた上質な黒毛和牛を厳選。職人が肉の繊維を見極めて手切りしています。
- 気取らず寛げる下町情緒とおもてなし:港区の一等地でありながら、どこか懐かしく温かみのある接客と空間が、多忙なセレブリティや地元住民にとっての「心休まる止まり木」となっています。