ここで重要なのが、本家イタリアの「パルミジャーノ・レッジャーノ」と、一般的な「パルメザン」の法的な違いである。前者はEUの地理的表示保護(DOP)によって厳重に守られており、エミリア・ロマーニャ州などの指定地域で、無殺菌の無調整乳と天然のレンネット(酵素)のみを使い、最低12ヶ月以上熟成させなければその名を名乗ることができない。
対する「パルメザン」は、主にアメリカや日本などでその製法を模倣・簡略化して作られたチーズだ。熟成期間が短く設定されていたり、機械化された工場で大量生産されたりする。欧州ではDOP保護に基づき「Parmesan」という名称すら本物以外に使用することが禁じられているが、日本やアメリカなどの市場では、現在も一般的な名称として幅広く流通している。