シングルカットされた大ヒット曲の影に隠れがちだが、アルバムの収録曲や、他のアーティストに提供したB面曲にも、筒美京平の実験精神が遺憾なく発揮された傑作が数多く存在する。彼は単なるメロディメーカーではなく、時代の空気を敏感に察知し、それを音像化する希代のサウンドプロデューサーだった。
サブスクリプションサービスのプレイリストを検索すれば、そうした「隠れた名曲」に容易にアクセスできる。かつてレコードショップの棚を探し回らなければ出会えなかった珠玉のトラックたちが、今やワンタップで世界中の人々の耳に届く時代なのだ。