年寄株の行方は、単に個人間の問題ではなく、所属する一門の勢力図や部屋の運営体制と密接にリンクしています。北陣株の今後の正式継承に向けては、いくつかの有力なシナリオが考えられます。
第1に、一門に所属する現役幕内・十両力士が引退するタイミングでの本襲名です。長年土俵を務め上げ、三役や幕内で実績を残した力士が一門の承認を得て正式に取得するパターンは、最も伝統的で円満な着地点と言えます。
第2に、部屋の独立や師匠交代に伴う名跡の再配置です。現在の大相撲界は若手親方による新部屋創設の動きも活発であり、指導力のある有望な親方が自らの基盤として北陣を本株化する可能性も十分に存在します。今後の本場所ごとの引退・襲名発表において、北陣の動向から目が離せません。