手術後の急性期を脱した患者を待ち受けるのが、過酷なリハビリテーションのプロセスだ。同院のリハビリテーション科では、歩行支援ロボットや上肢機能回復のためのウェアラブルデバイスを積極的に導入。患者一人ひとりの筋力や関節の可動域データに基づき、最も効率的な運動プログラムが日単位で自動調整される。
リハビリ室を覗くと、義肢装具士と理学療法士が患者に優しく声を掛けながら、モニターに表示されたデータと患者の表情を交互に確認していた。画一的な訓練ではなく、患者自身が「動いた」という実感をデータと身体感覚の両方で得られるため、モチベーションの維持にも劇的な効果を上げている。結果として平均在院日数は大幅に短縮され、早期の住み慣れた地域への社会復帰が可能となった。