単なる一過性の胃痛にとどまらず、身体の異常を知らせる警告サインが隠れているケースもあります。
炭酸ガスの膨張によって胃の内圧が高まると、胃と食道をつなぐ弁(下部食道括約筋)が緩みやすくなります。その結果、酸性の胃液が食道へ逆流し、逆流性食道炎を著しく悪化させる引き金となります。胸の真ん中が焼けるように熱い、酸っぱい液体が口まで上がってくる、喉に違和感があるといった症状は逆流の典型です。
また、胃痛と同時に腹痛や下痢が引き起こされる場合、コーラに含まれる「大量の果糖ぶどう糖液糖」が関係しています。高濃度の糖分を短時間で摂取すると腸管内の浸透圧が急上昇し、腸壁から水分が引き出されて浸透圧性下痢を誘発します。激しい痛みが数時間以上続く場合や、タール状の黒い便が出る場合は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍による出血の疑いがあるため、速やかに消化器内科を受診してください。