日本眼科学会に所属する眼科専門医たちが口を揃えて指摘するのが、装着液の「誤った使用法」によるトラブルだ。もっとも多い失敗は、装着液を通常の点眼薬として直接目に差してしまうケースである。多くの装着液は目に使用しても安全な成分で作られているが、本来の設計はレンズに一滴落としてから装着するためのものであり、直接の点眼用途としては粘度が高すぎる場合がある。
また、装着液を使ったからといってレンズの洗浄や消毒が不要になるわけではない。手洗いを怠った状態で装着液を使用すると、手に付いた細菌がレンズと瞳の間に閉じ込められ、眼感染症のリスクを高める原因となる。必ず手を石鹸で綺麗に洗ってから装着作業を行うことが、健やかな目の環境を守る大前提だ。