「父親のトラックの助手席に乗せられて初めてここに来たのが20年前。今度は自分が息子を連れて来ているよ」。カウンターの端で餃子をつまんでいた男性が、懐かしそうに目を細めた。
ファストフードや冷凍技術がどれほど進化しようとも、人の記憶に刻まれるのは、汗と湯気にまみれて頬張った熱い一杯の記憶だ。丼の底に残る骨粉とニンニクのかけらをレンゲですくいながら、客たちは明日への活力をチャージしていく。店の扉を開けて外に出ると、夜風が火照った顔に心地よい。またこの湯気に会いに来ようと心に誓いながら、家路につく車のエンジンをかける。 (出典: めん 太郎(Yahoo!ニュース))
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