大学での研究成果を社会に直接還元すべく、自ら起業へと踏み切った先にあるのが「株式会社人機一体」だ。同社がメインターゲットとして据えたのは、労働環境が過酷を極める建設・インフラメンテナンス業である。
過酷な現場で真に役立つのは、決まった動作を繰り返すロボットではない。不整地や想定外の事態が多発する場所で、臨機応変に対応できる人間主導の「人型重機」だ。金岡氏は独自の力制御技術を軸に、作業者が重機の手先にかかる荷重や抵抗を感じ取りながら作業できる全く新しい操作体系を構築。これにより、従来は熟練工の勘と経験に頼っていた危険な作業を、安全なコックピット内から正確に行える道を開いた。