タイパ(タイムパフォーマンス)や効率性が叫ばれる現代社会において、わざわざ足を運び、その日のうちに食べきらなければならないぼたもちは、一見すると時代の潮流に逆行しているように思える。しかし、若者たちの動きは逆だ。インスタグラムやTikTokには、素朴な木箱に並んだぼたもちの写真が溢れている。
「無駄なものがない、本物の体験」を求めるZ世代やミレニアル世代にとって、保存料まみれの量産品ではない、その場で作られた温かみのある和菓子は、最高の贅沢として映っている。便利すぎる世の中に対する、静かな抵抗とも言えるかもしれない。