「俺は嫌われていない」。
この台詞はネット上でミーム化し、笑いのネタにされることも多い。だが、その裏にあるのは笑えないほどの孤独だ。
義勇は他の柱たちと意図的に距離を置く。それは傲慢からではない。自分は「柱にふさわしくない」という強烈な劣等感の裏返しなのだ。蟲柱・胡蝶しのぶに「みんなから嫌われている」と指摘されたときの、あの何とも言えない表情。あれは単なるギャグシーンではなく、彼の内面の断絶を象徴する瞬間だった。周囲とのコミュニケーションを諦めたかのような態度の裏には、傷つくことを恐れる繊細な心が隠されている。