当然ながら、この傾向には批判の声も少なくない。特に海外からの旅行者や、初めてその土地を訪れた観光客からは、「差別的である」「排他的で冷たい」といった不満が噴出している。トリップアドバイザーなどのレビューサイトでは、「予約を断られた」という理由で低評価をつけられるケースも後を絶たない。
しかし、擁護派は「これは排除ではなく、文化と空間の保全だ」と主張する。日本の「おもてなし」は、客と店主の双方向の信頼関係があってこそ成り立つ。言葉が通じないことによるトラブルや、文化的な摩擦を避けるためには、互いを理解している者同士の空間を守ることが不可欠だという論理だ。この議論は、観光立国を目指す日本が抱える大きな矛盾を浮き彫りにしている。