今回、編集部は特別な許可を得て、普段は立ち入ることができない一般非公開エリアの独占潜入ルポを敢行した。重厚な扉の向こうに広がっていたのは、一般の拝観では決して目にする機会のない、漆黒に輝く回廊と緻密な彫刻の世界だ。
静まり返る書院の内部には、静寂の中に美が息づく。天井を見上げれば、格天井に描かれた花鳥画や金箔の色彩が現代の光を浴びてほのかな輝きを放っていた。寺院建築・伝統工芸業界の第一線で活躍する宮大工や漆工芸師たちの技術を結集し、現在も進められている国宝・重要文化財修復プロジェクトの現場からは、数百年前の職人と現代の匠が対話するかのような緊張感が漂う。一削り、一塗りごとに宿る執念のような手仕事に、言葉を失わずにはいられない。