この巨大学府の名を世界に知らしめた金字塔といえば、世界初の快挙を成し遂げた「近大マグロ完全養殖プロジェクト」だ。32年におよぶ執念の研究成果は、単なる学術的快挙にとどまらず、水産資源の保護と食糧危機の解決に向けた実用ビジネスとして大きく結実した。
東大阪のラボから生み出された先端研究は、直営の養殖魚専門料理店を通じてダイレクトに消費者の元へ届く。大学が自ら市場を開拓し、経済的なサイクルを循環させる手法は、「実学」の真骨頂と言える。バイオテクノロジーから宇宙開発、医療イノベーションまで、研究者が現場で汗を流し社会課題へ挑む姿勢は、今も全学的なDNAとして根付いている。