これまで人類進化の研究はヨーロッパやアフリカが中心だったが、今やスポットライトはアジアへと移っている。中国やインドネシアの島々で発見される奇妙な化石群は、人類の多様性がかつての想像を遥かに超えていたことを証明している。たとえば、フィリピンで発見されたホモ・ルゾネンシスや、インドネシアのフローレス島にいた「ホビット」ことホモ・フローレシエンシスなどだ。
これらの小型人類は、孤立した島という特殊な環境で独自の進化を遂げた。彼らはホモ・サピエンスが世界に広がった時代にもまだ生存していた。脳の大きさや体格だけが進化の指標ではないことを、彼らの存在は静かに物語っている。