写真集『NUDITY』が世に放たれた瞬間、市場に走った激震は計り知れない。篠山紀信という時代を象徴する写真家は、単に肌を露出させるのではなく、19歳の菅野美穂という人間が持つ圧倒的な生命力と、一瞬の表情に宿る美しさを芸術の域まで高めて切り取った。
完成したページをめくった人々が目にしたのは、安易なエロティシズムではなく、どこか神聖さすら漂う圧倒的なドキュメンタリー性だ。出版業界において、この一作はタレント写真集のあり方を根本から再定義した。それまでのファン向けアイテムという領域をはるかに飛び越え、一般の書籍売場でも異例の売り上げを記録。発行部数は80万部を超え、社会現象として社会各層で議論を巻き起こすこととなった。