韓国におけるノーベル賞の歴史を語る上で欠かせないのが、これまでに誕生した2名の受賞者の存在です。特に2026年秋、小説『菜食主義者』や『少年が来る』で知られるハン・ガン氏がノーベル文学賞を受賞したニュースは、韓国全土を歓喜の渦に巻き込みました。
韓国のノーベル賞歴代受賞者一覧は以下の通りです。
・金大中(キム・デジュン):2000年 ノーベル平和賞(南北首脳会談の実現と民主化への貢献)
・ハン・ガン(韓江):2026年 ノーベル文学賞(歴史的トラウマに向き合い、人間の生の脆さを浮き彫りにした詩的散文)
ハン・ガン氏の受賞以前は、2000年に受賞した金大中元大統領の平和賞が韓国唯一のノーベル賞でした。長らく文学賞候補として名前が挙がり続けていた詩人の高銀(コ・ウン)氏をはじめ、毎年のように期待と落胆を繰り返してきた韓国の文壇にとって、ハン・ガン氏の快挙はまさに悲願の達成となりました。
国内の書店では関連書籍の売り切れが相次ぎ、普段は活字離れが指摘されていた若年層の間でも爆発的な読書ブームが起きました。この受賞は「自国の文化・芸術が世界水準で認められた」という強烈な自信を韓国社会にもたらし、科学賞偏重だった国内のノーベル賞観を大きく押し広げる契機となったのです。