手軽に実践できるツボ押しですが、誤ったアプローチを続けると十分な効果が得られないばかりか、かえって体調を崩す原因になります。巷で流布している俗説や危険な実践法には注意が必要です。
最もありがちな誤解は、「強ければ強いほど眠気が飛ぶ」という思い込みです。先のとがった金属ペンなどで皮膚を傷つけるほど強く押し込むと、防御反応として筋肉が異常緊張し、翌日以降にひどい揉み返しや筋膜性の頭痛を引き起こします。また、頸部にある頸動脈洞付近を誤って強く圧迫すると、血圧が急低下して迷走神経反射による立ちくらみや失神を招く恐れがあります。
さらに厳重に警戒すべきは「ツボを押しながらの運転継続」です。走行中にツボを探して意識を逸らす行為は「ながら運転」と同等の危険を伴います。運転中に眠気を感じた場合は、ツボ押しでごまかして走行を続けるのではなく、最寄りの安全な場所に停車した上でツボ刺激を行い、15分程度の仮眠(パワーナップ)を組み合わせることが鉄則です。