OPPOの出自を解き明かす上で避けて通れないのが、実業家の段永平氏が率いた巨大コングロマリット、BBK Electronics(歩歩高電子工業)の存在だ。同社からの独立と多角化の中で、自社ブランドの基盤を築き上げた創業者のTony Chen(陳明永)氏は、デザイン性とカメラ性能に特化した製品作りを徹底して推し進めた。
現在、グローバル市場における事業展開を担う実体は広東欧加移動通信(OPPO)であり、かつての兄弟ブランドであるOnePlusやRealmeとの関係性も含めた企業構造分析を行うと、非常に興味深い戦略が見えてくる。研究開発やサプライチェーンなどのアセットをグループ内で柔軟に共有しつつ、ブランドごとのターゲット層を巧みに切り分けることで、世界中のあらゆる顧客層を網羅する包囲網を完成させているのだ。