いま、江別市役所を中心とする行政が強力に推進しているのが「江別駅周辺地区バリアフリー基本構想」だ。後藤好人市長は市議会や地域懇談会の場で、高齢者から子育て世代まで誰もが快適に移動できるコンパクトシティの実現を繰り返し強調してきた。北海道都市開発事業の一環としても位置づけられる本プロジェクトは、老朽化した駅前広場の再整備や歩道の段差解消、視覚障害者用誘導ブロックの全面刷新などを段階的に進めている。
現場を取材すると、以前の無機質な駅前の印象は一変していた。鉄道・交通インフラ産業におけるバリアフリー化推進の潮流を取り入れ、バス乗降場とタクシー乗り場の動線を分離。冬場の凍結路面でも転倒を防ぐロードヒーティングの増設工事が着々と進む。江別市が進めるこの先進的な都市格上げ施策は、周辺住民だけでなく札幌からの移住を検討する層にとっても大きな安心材料となっている。