国内の医療体制も大きく変化している。日本肝臓学会が公表したガイドラインでは、ウイルス性肝炎に起因する肝硬変のみならず、MASH(代謝異常関連脂肪肝炎)から移行する症例への対策が急務とされている。生活習慣病の増加に伴い、過度な飲酒歴のない層におけるリスクが急速に顕在化しているためだ。
また、国立がん研究センターの最新統計データによると、肝硬変からの肝がん発症リスクを最小限に抑えるため、定期的な超音波検査やAFP・PIVKA-IIといった腫瘍マーカー測定の継続が強く推奨されている。早期にリスクを捉え、適切な医療介入を行うことが、5年生存率を飛躍的に向上させる要因となっている。