こうした配信プラットフォームの台頭は、従来のテレビ放送事業のビジネスモデルや制作現場に根本的な変化を迫っている。電波に乗せて一斉送信する従来のやり方だけでは、若年層を中心とするメディア離れを食い止めることはできない。デジタルファーストの発想を取り入れ、SNSでの短尺動画展開やWeb記事との連動が不可欠となった。
厳しさを増すマスメディア業界全体において、地方局が生き残るための鍵は「ハイパーローカル」への特化にある。全国ニュースではカバーしきれない、超局地的な出来事や人々のストーリー。ネットの海に埋もれがちな地域固有の一次情報をスクープし、検証し、整理して届ける。テクノロジーが進化すればするほど、現場に足を運ぶ取材力というアナログな価値が再評価されている。